オイコノミクスとは?

経済ってそういうことだったのか会議

経済ってそういうことだったのか会議

暇つぶしに読んだ。


小泉内閣のブレーン竹中平蔵
だんご3兄弟」の仕掛け人として
知られる佐藤雅彦の対談形式で
経済について語っている。


その中でへぇ〜と思ったのが
経済学economicsの語源。


エコノミクスはもともとギリシャ語で
オイコノミクスといって、
「共同体のあり方」と訳すらしい。
・oikosは「小さい共同体」
・nomikosは「管理、運営」


我々個人としてじゃなくて、
どうやったらみんなで幸せになれるか。
あるいはどんな状態を幸せと呼ぶのかを
オイコノミクスは研究したという。


その点現代社会は資本主義が行き過ぎて
みな個人の幸福ばかりを追求しているように思える。
それが格差問題や環境問題、財政問題など
山積する課題に結びついているとすれば、
個人の幸福の探求が社会の幸福に
結びついていないという
いわゆる「合成の誤謬」を
もたらしているといえる。


そこをどう修正して、
望ましい社会をつくるかが
経済学者の腕の見せ所なんでしょうね。


もちろん、これらは主に先進国に
おける問題であるわけで、
明日食べるものがないという
状況にある人々の方が世界には
多いわけだ。


だから、こういう人たちもみんなで
富めるようにと考えるのが
本質的なオイコノミクスなのだろう。
詰まるとこと現代における経済学は
開発経済学ということか。