経済学って何だ?

国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち (岩波ジュニア新書)

国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち (岩波ジュニア新書)

こういう本を読むといつも
「自分は幸せだなぁ」って思います。
「何小さいこと悩んでたんだろう」って思います。


「貧しい国はなぜ貧しいままなのか?」
というのは、国際経済学を学んだ人なら
一度は聞いたことがある命題でしょう。
国際協力だ国際援助だODAだって
やってるはずなのになんでいつまで
経っても貧困はなくならないんだろう。


途上国を研究対象とする学者は増加傾向、
アマルティア・センも貧困を経済学的に分析した
貢献を評価されて1998年にアジア人初の
ノーベル経済学賞を受賞しました。


でも、現場とは離れたところで議論されている
事柄は多いし、経済学の場合多くの理論は
現実世界との整合性は低い。


この本の中の
「開発の対象とされる人々はマルクスケインズ
知らずに、その日その日を生きるのに精一杯です。」(203項)
という言葉には考えさせられました。


経済学による世界への貢献ってどれ程のものなんだろう。
意味のある学問なんだろうか?って思ってしまいました。