我が信念を通すべきか否か!?

沈まぬ太陽(1)』読み終わった。
おもしろい!!おかげで今日はほとんど勉強進まなかったですけど。
作者のリズムと合うような気がする。


東大出(本文では東都大って書いてあるけど要するに東京大学でしょう)
のエリート社員、恩地がひょんなことから社内労組の委員長を
努めることになってしまい、労働条件の改善をすべく奔走するが、
あまりにも頑張りすぎてしまって社内の上層部に
目の敵にされてしまう。


そして幼子2人に体の弱った母がいるにも関わらず
カラチ、テヘランと左遷人事を繰り返される不条理に直面する。
こんな話は今でも大企業にはあるの?
ホントにどうなのでしょう?


カラチでの2年間の勤務を終えようとしていた恩地に
上司の八馬が労組から足を洗うことを条件に日本へ返すと
裏取引を持ちかけるが恩地は断固拒否!!
決して信念を曲げない恩地!!
カッコイイ!!


でも自分だったらどうするだろう。
劣悪な衛生環境、僻地という特性上雑務に追われる毎日、
妻も、子供も日本に帰りたいと言っている。
日本で待つ体の弱い母…。


帰ってしまうかもしれない…。


要領よく生きるのがいいのか?
我が信念を通すべきか?
この小説は自分の人生を考える上でも勉強になります。