ノーベル経済学賞とシカゴ学派
- 作者: 友寄英隆
- 出版社/メーカー: 新日本出版社
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 単行本
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「新自由主義」とはシカゴ学派をメインストリームとする
経済思想で、フリードマンを中心とするシカゴ学派の
経済学者がたくさん登場するのですが、
ノーベル経済学賞をとった学者の多いこと多いこと…。
時系列で並べると
(1)ハイエク(1974)
(2)フリードマン(1976)
(3)シュルツ(1979)
(4)スティグラー(1982)
(5)ブキャナン(1986)
(6)ミラー(1990)
(7)マーウィッツ(1990)
(8)コース(1991)
(9)ベッカー(1992)
(10)フォーゲル(1993)
(11)ルーカス(1995)
(12)ショールズ(1997)
…多い!!すごく多い!!
なんでも、こんなにたくさんのノーベル賞受賞者を
排出しているのには理由があるらしく、
(1)論文がいろんな学会誌に引用された回数をもとにその学問への寄与度を測るので、主流の学派になればなるほど、必然的に引用回数が多くなり、影響度も大きく出てしまう。
(2)過去にノーベル賞を受賞した人が推薦する権利を持っているので、シカゴ学派の人がもらえばもらうほど、ますますシカゴ学派が有利になっていく。
だから、著者が言うには、「ノーベル経済学賞は、真の人類にとって進歩的な意義を持つ研究かどうかということとは必ずしも関係ない基準で選ばれている」そうです。
へぇ〜そうだったんだ!
知らなかった…。
それと、ノーベル経済学賞は1969年にできた
一番新しいノーベル賞で、スウェーデン国立銀行が
創立300周年を記念してつくったものだったんだって。
だから賞金はノーベル財団からではなく、
スウェーデン国立銀行から出てるんだって。
ノーベル経済学賞は正式には
「アルフレッド・ノーベル記念経済科学スウェーデン銀行賞」
って言うんだって。
へぇ〜!!
知らなかった〜。