華麗なる一族

華麗なる一族(上) (新潮文庫)

華麗なる一族(上) (新潮文庫)

今この本読んでいます。
山崎豊子さんの小説は本当におもしろい!
これもグイグイ読める。


主人公の万俵鉄平(キムタク)の一家は日本の財界を
代表するような財閥なので、何とか自分達に都合のいいように
事が進むように政略結婚とかいろいろやってて
その中の人間ドラマが本当にドロドロしてておもしろいです。
(ドロドロしてるからおもろいってわけではないけど)


読んでで思うのが時代が変わったなぁ…ってことです。
例えば万俵家の長女は大蔵省事務次官最有力候補の家に
嫁いでいるのですが、そのために父親の万俵大介が
閨閥を築くために2年もかけて大蔵を口説き落としているんです。


でも現代ではどうかっていうと、ドラマ「anego」では
主人公の篠原涼子演じるキャリアウーマンとお見合いしたのは
どこの省庁だったか忘れたけど官僚でした。
昔だったら家柄なんかどうでもいいから大蔵にさえ
入れば政治家の娘だの実業家の娘だの
引く手あまただったのが、現代では普通の
会社員と結婚する時代なんです。


それに『華麗なる一族』の本文にも
「大蔵省の職員でいい女がいてもその女と
結婚する者はいない」って書いてあるけど
今では大学生のバイト嬢と結婚するキャリア官僚は
たくさんいますもんね。


誤解のないように付け加えておきますが、
僕が言いたいのはどっちがいいなんて話ではなくて、
「時代が変わった」ってことです。