論文の書き方

論文の書き方―わかりやすい文章のために

論文の書き方―わかりやすい文章のために

読んだことを自分のものにするために要約します。


●論文してはならない三原則
一、正しい論文を書こうとしてはならない。
一、たくさん勉強してから書こうとしてはならない。
一、難しい言葉を使って書こうとしてはならない。


正しいかどうかは重要ではない。大切なのは答えは
常に複数あるということを理解していること。


たくさん勉強したことをひけらかすのが論文ではない。
論理が一貫して通っているものがよい論文。


●わかりやすい文章を書くコツ
(1)自問自答法
自分が出した概念や考えに対して出されるかもしれない
疑問を出して論を展開して行く。
読み手の頭の中を自分でコントロールしていくことになる。


(2)仮想敵国法
ある人の論述をある問題の代表例として取り上げ、
その論理を追いかけていくこと。
批判をするのはそれに価値があるからで、
それを乗り越えることは有意義だから批判する。
批判は非難に非ず。


●わかりやすい文章の原則
一、短文・短文にせよ
一、修飾語を多用しない
一、主語・述語関係を明確に


一、無限半切の原則:文章を書いたら短文・短文になるまでカット
一、重複禁止の原則:同じ言葉を一つの文章で二度使用しない
一、執拗通読の原則:何度も何度も繰り返し読む


●その他
一、結論は一行で言えなくてはならない。
そうしないと「勉強しました論文」
「調べました論文」
「教科書論文」になってしまう。


一、論文は「ノリ」と「ハサミ」でつくられる。
「ノリ」が自分で考えたところ。ここが大事。


一、論文は常に未完成品
「はしょる、ごまかす、切り上げる」の三段論法
を意識せよ。